虫歯治療
虫歯治療
虫歯は、次のような条件が揃った場合になりやすいと考えられています。
甘いもの(糖質)を多く摂取する習慣がある
糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、虫歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。
虫歯になりやすい歯質になっている
歯質は一人ひとり異なり、歯質が弱いと虫歯になりやすくなります。歯質を強化するためには、フッ素を利用したり、唾液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。
虫歯の原因菌が活発に活動している
キシリトールやフッ素には、虫歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)の活動を抑える働きがあります。キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯みがき粉を使う、といったことを日常で意識するとともに、歯科医院での定期的なクリーニングで歯垢や歯石を除去することが効果的です。
虫歯の中にはすぐに削る必要のない状態の虫歯もあります。その見極めを視診・触診・レントゲン・レーザー測定器・ダイアグノデントや経時的変化などで確認します。
また必要最低限の侵襲を常に意識して、“最小限の治療で最大限の効果”をモットーに日々診療にあたっています。
拡大鏡を使用することで肉眼の約5~15倍の視野で治療することができ、虫歯の部分のみを正確に取り除くことができます。
“歯科医院”と聞くと、「痛いことをされる」といったネガティブなイメージをもっている患者さまが多いのではないでしょうか?当院では麻酔を使用する際には、表面麻酔などを用いてから麻酔をして痛みを少なくしたり、細い注射針を使用することで痛みを感じさせないような治療を行っております。
歯の痛み方でむし歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって治療方法が異なります。
症状
虫歯にはなっているものの、今のところ治療の必要がない要観察歯です。
虫歯菌が放出する酸によってエナメル質が溶かされ始めている段階で、歯の表面が白く濁って見えます。まだ穴は空いておらず、痛みなどの自覚症状もありません。
治療方法
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化を促すことで治癒します。
症状
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見え、冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れます。痛みはまだないため、ご自身で虫歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
治療方法
虫歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レジン)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
症状
虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。虫歯の部分は黒く見え、冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
治療方法
虫歯の部分を削り取り、つめ物で補います。症状によっては局所麻酔を使用します。
虫歯が広範囲な場合は、型を取って作製するつめ物や被せ物によって歯の機能を回復します。
症状
虫歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの・甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
治療方法
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。この段階で治療すれば、歯自体は残せることが多いです。根管治療後は土台を立てて、被せ物をします。
つめ物・被せ物・土台など修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。当院では身体に優しく、審美性の高い材料を種類豊富にご用意しております。
症状
歯根の部分まで虫歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期の虫歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
初期段階の虫歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。虫歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で治癒します。虫歯の兆候があればお早めに受診ください。